NHKニュースでオンブズマン活動を紹介

利用者さんもやや緊張?施設での撮影風景

新聞やラジオには登場しても、なかなかテレビで紹介されることがなかったO-ネットのオンブズマン活動。17年目にして初めて、NHKで紹介される機会を得ました。

最初の放送は年末、12月20日午後6時台の「ニュースほっと関西」。好評だったため、年明けの1月10日朝5時台のニュース「おはよう日本」でも再度放送されました。

活動風景を撮影するため、放送にあたっては、つどうホール(藤井寺市)と大領の家(大阪市住吉区)に協力を依頼。

利用者・家族・職員の方々への了解を取り付けていただきました。また、両施設の担当オンブズマン、田中美智子さん(1期生)・藤井敬子さん(6期生)・秋山陽子さん(15期生)・水谷邦子さん(17期生)にも協力をお願いしました。

11月下旬から12月上旬にかけて、2施設でのオンブズマン活動や17期生フォローアップ研修など、撮影時間は7時間以上に及びましたが、ニュースではそれを7分間に編集。短時間の放送でしたが、コンパクトに分かりやすくまとめられていました。

ニュースを見た一般の人々から、「自分も養成講座を受講したいので開講日を教えてほしい」「首都圏でこうした活動をしているところはないのか」「親が施設に入居しているが、オンブズマンに入ってもらうことはできないか」といった問い合わせも。埼玉や徳島など遠方からの電話もありました。

「活動のことは以前から知り合いに話していたが、あまり反応はなかった。でも放送後は具体的にイメージできたのか“よい活動しているのね”と言われ、テレビの力の大きさを実感した」とオンブズマンの一人。「家族にも自分がどんな活動しているのか理解してもらえてよかった」という声もありました。

取材にあたった記者は前任地の静岡で身体拘束を防ぐ工夫や無認可介護ハウスの実態など介護分野をこれまでも担当。大阪に赴任し、何かユニークな話題はないかとネット検索をしていてO-ネットの活動を知ったそうです。

テレビの場合、新聞以上に取材へのハードルは高くなりますが、これをきっかけにテレビ取材が増え、オンブズマン活動への理解がさらに進んでいけばと思います。

17期生対象にフォローアップ研修を開催

31人に上る17期生を迎えてスタートした今期のオンブズマン活動。12月10日、新人オンブズマンを対象にした1回目のフォローアップ研修を、サポーター連絡会の企画・運営により開催しました。講義の後、担当サポーターを囲んで懇親会を実施。同期生同士の横のつながりを深めました。

サポーターの司会のもと、活動を始めての感想などについて話し合う17期生の皆さん

17期生の皆さんができるだけ戸惑いや不安なくスムーズに活動に臨めるよう、今期は活動2か月目という早い段階でフォローアップ研修を企画しました。

前半の1時間半は2つの講義を実施。まず、担当施設の理解を深めるためのシート説明と活用について、サポーターの藤本委扶子さんが説明を行いました。

施設とのコミュニケーションを深め、一歩踏み込んだ活動につなげるには、担当施設の全体像や特色について知っておくことが不可欠です。ボランティアの活動とはいえ、施設がオンブズマンに求めるレベルは上がってきているため、施設介護についての一定の専門知識や用語の理解も欠かせません。

講義では、人員の配置基準、介護内容にも直結する口腔衛生管理体制加算・個別機能訓練加算・看取り介護加算、食事形態や食費の基準費用額、マンツーマン入浴、車椅子や福祉機器・用具の種類と特徴、身体拘束、アクティビティの提供と頻度などについて、資料をもとに藤本さんが解説しました。

続いて堀川世津子事務局長が、過去の対応事例をもとに「聴き取り」「橋渡し」で留意したいことについて説明。

「オンブズマンが施設にどのように伝えるか、その伝え方の善し悪しで検討・改善してもらえる場合とそうでない場合がある。@利用者の声をできるだけ具体的に聴き取り、取り組んでもらいやすいように伝える、A一般論に終始しない、B大きな課題にしすぎないなど、工夫することが必要。伝えた事例のその後の対応について適宜確認したり、生活者の視点から考えたり提案したりしてみることも大切」と話しました。

後半の1時間は、4グループに分かれての担当サポーターとの懇親会。報告書の書き方や活動で確認したい事柄について、ざっくばらんに話し合いが行われました。

「なかなか一筋縄ではいかない活動であることを実感した。と同時に、自分と同じような仲間がたくさんいて情報交換できることもわかったので頑張っていこうと思う」

参加者の一人はこのように話していました。

次回の17期生フォローアップ研修は3月11日に開催する予定。初めて臨む6か月ミーティングなどについて説明します。

「エクセレントNPO大賞」に挑戦

課題解決力賞にノミネート

表彰状を受け取る三木秀夫代表理事

社会のさまざまな課題に意欲的に取り組んでいるNPOを顕彰する「第4回エクセレントNPO大賞」の発表が12月15日、毎日新聞東京本社ビルの毎日ホールで行われました。O-ネットもノミネートされ、三木秀夫代表理事と堀川世津子事務局長が出席しました。

主催は「エクセレントNPOをめざそう市民会議」、毎日新聞社が共催しています。NPOに必要な「市民性」「課題解決力」「組織力」の3分野33項目について申請団体が自己評価書を作成して提出。書類選考と二次審査のクラウドファンディング挑戦を経て、応募した66団体から15団体が受賞候補に選ばれました。

O-ネットは、課題認識・目標設定・リーダーシップ・成果や進捗の確認・広報など7つの基準で構成される「課題解決力」で評価され、同部門賞にノミネートされました。

とくに、閉鎖的になりがちな介護施設に風穴を開けようとしていることや、指摘するだけなく施設の優れた点を伝えてモチベーションを上げようとしていることが高評価につながりました。

大賞に輝いたのは福岡市の「SOS子どもの村JAPAN」。残念ながらO-ネットは部門賞を逃し受賞はなりませんでした。しかし、自己評価書を作成したり講評を受けたりする中で、組織の意義と課題を改めて確認するよい機会となりました。

オンブズマンサポート事業

大和証券福祉財団から助成金

オンブズマンサポート事業に対し、大和証券福祉財団から「平成28年度ボランティア活動助成」として助成金30万円が贈られることとなり、1月19日、大和証券大阪支店で贈呈式が行われました。

助成の対象となるのは、高齢者・障がい児者・児童等への支援活動や、社会的意義の高いボランティア活動。期間は2017年1月から1年間です。

開始したばかりのサポート事業ですが、この助成金を有効に活用し、オンブズマン・サポーター・事務局の連携を進め、活動の質を高めていきます。

(2017年3月)