研究会の取り組み

O-ネットでは2013年度、2つの研究会が活動しました。それぞれの取り組み内容を紹介します。

2012年度の797事例を分析 事例分析研究会

O-ネットでは、前年度1年間の活動実績として、オンブズマンから寄せられた日々の活動事例を分類・分析し、冊子にして社会発信しています。

今年度は10期生〜13期生のオンブズマンを対象に、機構関係者2名を含む15名で事例分析研究会を立ち上げ、意見交換をしながら時間をかけて資料を作成しました。

出来上がった『2012年度オンブズマン事例分析』には多くの事例が掲載されていますが、研究会でどの事例を冊子に掲載するのかを検討する過程は、O-ネットが目指す事例の類型化や課題の明確化を推進するものでした。

訪問先の施設やオンブズマンによって若干の差はあるものの、冊子に取り上げた個々の事例には一歩踏み込んだ内容のものが多くあります。取り上げられた利用者の声やオンブズマンの気づきは施設において真摯に受け止められ、多忙な中でもオンブズマンとの面談を大切な時として活かされていると感じられました。

昨今、高齢期の暮らしや終末期のありかたへの関心の層は厚く、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の増大も伴って、介護の質が一層問われるようになっています。

O-ネットの事例分析が介護の標準レベルを押し上げるものでありますように願っています。(川上正子)

利用に役立つ冊子の発行めざす 特養ハンドブック制作研究会

全国に7000か所以上あり、約48万人の高齢者が暮らしている特養ですが、有料老人ホームなどと違って施設を紹介する資料が少ないのが現状です。特養で長年活動してきたO-ネットの知識・経験・情報を活かし、一般市民向けに、特養利用の際に役立つ冊子を制作しようと立ち上げたのがこの研究会です。

1期生〜9期生の活動経験豊富なオンブズマンを対象にメンバーを募り、現在、オンブズマン4名と機構関係者2名の計6名で取り組みを進めています。

特養の「概要」「生活と介護」「利用の際の留意点」の3つの章立てのもと、項目ごとに分担を決めて、それぞれのメンバーが原稿を作成。月1回開くミーティングで確認・修正を行っています。

ひとくちに特養といっても、施設ごとに特色や違いが多々みられます。冊子ではそうしたことを伝えるとともに、老いと孤独を見据えながら「介護を受けながら施設で暮らす」ということについて、考えるきっかけになるものにしていきたいと思っています。来年度中の完成を目指します。(堀川世津子)

(2014年5月)