100号を迎えたO-ネット通信

O-ネットの取り組みを伝え続けて16年

懐かしい写真も多い、O-ネット通信の数々

2000年4月の創刊以来、毎年6回、隔月で発行している機関紙『O-ネット通信』が100号を迎えました。

創刊後しばらくは発行月がやや不規則だったり、ロゴが定まらなかったり、写真が不鮮明だったり…といったこともありましたが、9号以降はデザインも安定し、大きな遅滞もなくコンスタントに発行を続けてきました。これはひとえに会員の皆様の温かいご支援・ご協力があったからこそ、と深く感謝しています。

『通信』では毎回、O-ネットの動きや取り組み内容、そして施設介護に対する新しい動きやO-ネットの考え方を伝え、共有していくことに努めてきました。

O-ネットが開催するセミナーや職員研修等、気鋭の講師による時代を先取りする斬新な講義内容や鋭い問題提起が多々ありました。『通信』ではそうした内容を端的にまとめ、情報として発信。B4判両面1枚のコンパクトな紙面ですが、O-ネットならではの視点と、現在そして今後必要な情報を多数盛り込んできました。

例えば11号では01年12月に開催した第7回O-ネットセミナー『痴呆性高齢者の心の痛みと混乱を考える』の講演内容を掲載。「痴呆になったら何も分からなくなる」といったひどい誤解もあった当時、岡本祐三前代表と梁勝則さんの2人の医師が、認知症の人は「自分が壊れていく」ような不安と混乱の中にいることを説明。今では当たり前となった認知症についての知識を『通信』ではとても早い段階から伝えています。

いま読み返してみても新鮮な視点が感じられる記事は、役員・オンブズマン・会員の皆様からの寄稿にも多々ありました。

そして、これらは『通信』の貴重な財産となっています。

「お上(行政)」に依存するのではなく、介護サービスの受け手と提供側が当事者間で利害を調整し、その調整役をオンブズマンが担う――。介護保険制度を機に生まれたこの自発的な試みは、今も試行錯誤と切磋琢磨が続いています。自立した、市民が支える「O-ネット」というユニークなNPOの動きを、これからも『通信』は伝え続けていきます。

第17期オンブズマン活動

17期生を多数迎え、フレッシュな陣容に

認証式であいさつする三木秀夫代表

O-ネットでは11月から第17期オンブズマン活動をスタートさせました。これに先立ち、9月24日(土)には認証式&顔合わせを開催。1期生〜17期生が一堂に会しました。新しいメンバーを大勢迎えて臨んだ今回の認証式。三木秀夫代表理事はあいさつで「オンブズマン活動の社会的意義は非常に大きい。またこの活動は市民による専門的なボランティア活動でもある。ぜひこれまで築き上げてきたものを心にとめて活動してもらいたい」と話しました。

今期の活動施設・事業所は特養34か所、グループホーム4か所、介護付有料老人ホーム2か所、介護型ケアハウス・サ高住・小規模多機能型居宅介護事業所各1か所の計43か所です。

16期に活動休止の協力を依頼した施設のうち、博愛の園と天の川明星の2施設は活動を再開しました。新規施設は7月から開始した大仙もずの音(堺市)。また、サ高住「大領の家」は、昨年1年間の「連合・愛のカンパ」の助成事業を経て、正式に機構と契約し、活動することになりました。

一方、オンブズマンは75名(2か所担当4名)。そのうち17期生が31名と4割を占め、フレッシュな陣容となりました。今年は養成講座を2回開講し、受講生も多かったことから、16期に深刻化したオンブズマン不足はある程度解消することができました。

新しいメンバーとともに、活動の充実に努めていきます。

第17期活動施設一覧
【特養】 愛港園 あけぼの苑
あしや聖徳園 あすか八尾 天の川明星
加寿苑 喜志菊水苑 弘済院第1特別養護老人ホーム
光明荘 信貴の里 四天王寺きたやま苑
四天王寺たまつくり苑 四天王寺悲田院 寿光園
ジュネス 成法苑 せっつ桜苑
大仙もずの音(7月から)★ 大領の家 高槻けやきの郷
宝塚ちどり 高山ちどり つどうホール
つるぎ荘 中山ちどり なごみ
にしのみや聖徳園 年輪 萩の台ちどり
博愛の園(8月から)☆ ひらかた聖徳園 藤井寺特別養護老人ホーム
まちかどホームすずらん ロングステージKOBE岡本 YMCAサンホーム
【ケアハウス】 中山ちどり  
【介護付き有料老人ホーム】 ライフ・イン京都 エイジ・ガーデン北加賀屋
※17年3月まで(トライアル事業)
【グループホーム】 宝塚ちどり つどうホール※特養訪問日に活動
中山ちどり※ケアハウス訪問日に活動 ゆめ長居公園  
【小規模多機能型居宅介護事業所】 コスモス男山 ☆再開施設★新規施設

オンブズマンへのサポート事業を開始

個別対応とフォローアップ研修

打ち合わせをするサポーターの皆さん

O-ネットでは17期活動から、オンブズマンへのサポート事業を開始します。

オンブズマン活動では、近年、より高度な対応が求められるようになってきています。これまで事務局が個別の対応にあたり、オンブズマン月例会が事例検討やオンブズマン同士の情報交換に努めてきました。しかし事務局は他の業務に追われ、月例会も最近では参加者が固定化しオンブズマン全員への共有化が難しくなっていました。こうした課題に対応するため、17期から経験豊富なオンブズマン4名によるサポート事業を開始。オンブズマンから相談を受けたり助言したりすることを通して、活動の充実と定着につなげていきます。

サポーターの役割は次の2点です。

@オンブズマンに個別に対応
進行中の対応ケースや困っていることなどに対して助言や提案を行います。経験の少ないオンブズマンには施設に同行し、活動のしかたも伝えます。
Aサポーター連絡会議とフォローアップ研修の開催
事務局と連動した連絡会議で、情報交換やサポートのすり合わせを図ります。また、フォローアップ研修の企画・運営を担います。

サポーターとオンブズマンが気軽にそして密に連絡をとれる仕組みづくりを進め、活動の質を高めていきます。

クラウドファンディングに挑戦

10月17日〜11月16日の1か月間、O-ネットではクラウドファンディングに挑戦しました。クラウドファンディングとは、インターネットを通じて広く大勢の人々から資金を集めること。支援者には金額に応じてプレゼントもあり、「ふるさと納税」のネット版とも言えます。

O-ネットは、オンブズマン活動を広く一般の人々に知っていただくとともに、サポート事業(表面参照)の資金を確保するため、我が国最大のクラウドファンディングの会社であるREADYFORのサイトを通して支援を募りました。

皆様からのご支援により、第1目標額25万円は9日間で達成。第2目標額40万円もクリアし、期間中にお陰様で計43万2000円を集めることができました。皆様のご厚意に感謝するとともに、サポート事業の充実に努めていきます。

(2017年1月)